宮城県立特別支援学校の進路指導の充実と啓発を目的に、各県立支援学校が各種行事を実施します。
<特別支援学校将来構想より>
進路指導充実事業
将来の自立と社会参加を目指した進路学習の充実をめざして
事業内容 ○特別支援学校地域連携協議会の開催
○講演会の実施
○進路支援研修会の実施
取組方針・達成目標
県立特別支援学校に在籍する生徒一人一人の高等部卒業後の自立と社会参加に向け,必要な基
盤となる能力や態度を育てることを通してキャリア発達を促すため,校内の組織体制の整備や労
働・福祉等の関係機関と連携,地域や産業界等の人々の積極的な協力を得るなどして進路指導を
充実させる。
令和3年度実績
○地域連携協議会や研修会,講演会は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため中止としたが、
関係機関と電話等で情報共有を図った。
○必要に応じて卒業生の就労先を訪問するなど個別のアフターフォローを実施した。
令和4年度事業概要
○進路指導連絡協議会の実施
・北部[代表校:石巻支援],中央[代表校:西多賀支],南部[代表校:山元支援]の3ブロ
ックに分かれて実施
○進路支援研修会の実施
○各学校の進路指導主事を対象に新しい職域(酪農を予定)とのネットワーク作り
○卒業後の支援に向けたアフターケアについての情報交換
特別支援学校における就業定着支援
事業内容
○個別の教育支援計画の作成と活用
○就労した卒業生に対するアフターフォロー
取組方針・達成目標
県立特別支援学校に在籍する生徒一人一人の卒業後の自立と社会参加に向け,個別の教育支援
計画を活用しながら、生徒が必要とする支援を十分に受けられるよう各関係機関(福祉機関,
ハローワーク,就業・生活支援センター等)と連携・協力しアフターケアや障害者雇用に係る
理解啓発,地域支援等を行う体制を整備する。
令和3年度実績
新型コロナウイルス感染症予防の観点から対策を十分に考え,各特別支援学校の進路支援部や
地域支援部で,地域の感染状況や福祉サービス事業所及び一般企業の感染症対策状況に応じて
進路支援を実施した。
令和4年度事業概要
○進路先への円滑な接続と支援の継続を図る切れ目ない支援体制づくり。
○福祉サービス事業所及び企業側の新型コロナウイルス感染症予防対策に応じた進路支援の実
施。
○各校の支援の状況,方法等について活発な情報交換。
これまでの取り組み
◇ 特別支援学校進路指導充実事業(平成 27 年度~令和元年度)
成 果
◇ 地域の関係機関のサポートや福祉サービスを活用しながら,生徒一人一人が卒業後も心豊かに生活ができるよう,各学校が生徒の実態に合わせた進路指導の強化に努めました。
◇ 宮城労働局を通じた就労先の開拓や雇用対策課の「障害者雇用アシスト事業」と連携した特別支援学校の見学会を実施しました。事業所が学校を深く知ることで障害についての理解が深まり,新たな実習先や職場の開拓につながりました。
課 題
◇ 生徒が学ぶことと自己の将来とのつながりを見通しながら,社会的・職業的自立に必要な力を身に付けることが重要であり,引き続き教員の指導力向上に努める必要があります。
◇ 各県立特別支援学校では,移行支援会議による関係機関への引継や,就労先を訪問し必要に応じて卒業生の支援を行っていますが,進路指導及び就労支援体制の充実を図りながら就労先への定着と社会的な自立に向け,地域の自立支援協議会を活用するなど,地域や各関係機関との更なる連携体制の確立が課題です。